東京都教育委員会による今年度の教員採用試験で、小学校の受験倍率が1・2倍だったことが分かった。小中高、特別支援学校などを合わせた全体では1・7倍で、いずれも過去最低だった前年度をわずかに上回ったものの、過去2番目に低い。依然として、なり手不足の厳しい状況が続いている。

 都教委が9月30日発表した。全体の受験者数は8570人(前年度比622人増)で、4999人(同73人増)が合格した。校種別の倍率は、国語や数学など中学高校共通は2・0倍、特別支援学校は1・3倍など。

 なり手不足が特に深刻な小学校では2441人が受験し、2118人が合格した。倍率は3年ぶりに増加に転じたが、都教委選考課の担当者は「引き続き厳しい状況にある」と話す。

選考制度見直し → 応募者増 

 多様な人材を掘り起こそうと…

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