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東京都の事業提案制度で提案が採用された人たちに、小池百合子都知事(前列左から5人目)から感謝状が贈られた=2025年2月12日午後5時35分、都庁、松田果穂撮影

 東京都は12日、都の2025年度予算案に反映したアイデアを提案した高校生らに感謝状を贈った。都は同年度予算案で、都民提案のアイデア7件(予算額1.9億円)、大学提案の5件(総事業費6.7億円)、職員提案の3件(予算額5千万円)を事業化する方針だ。

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 都は、従来の発想にとらわれないアイデアを政策に取り入れるため、18年度予算から「事業提案制度」を開始。これまで民間や大学、都職員からの提案をもとに、今回を含め127件の事業を予算化してきた。今回、都民から過去最多の854件、大学研究者から46件、職員から135件の提案があった。

 都立小岩高校2年8組のグループは、子どもたちにバリアフリーについて理解してもらうため、日常の様々な場面と人気アニメのキャラを掛け合わせた動画の作成・発信を提案。予算案に事業費として約8千万円が計上された。学校の「公共」の授業で内容を考えたという。同校の鈴木快さん(17)は「自分たちで考えたアイデアが社会につながるのは光栄」と笑顔で話した。

 ほかに、「地域とつながる若者フォーラム」「身体障害者補助犬への理解促進事業」などのアイデアが事業化される見込み。

 提案者らに感謝状と記念の盾を手渡した小池百合子都知事は「こうしたこと(提案)が未来を切り開く大きな一歩になると確信している」などとたたえた。

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