物価

 東京都区部の4月中旬の消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格の変化が大きい生鮮食品をのぞいた総合指数が110.0となり、前年同月に比べ3.4%上昇した。23年4月(3.5%)以来の大きな伸びになった。

 総務省が25日発表した。上昇率は3月中旬の2.4%から1%ポイント拡大した。前年度の高校授業料の負担軽減策の拡大による押し下げ効果がなくなったことに加え、コメを中心にした食料品の値上がりも、上げ幅の拡大につながった。電気・ガス代も政府による補助の縮小で上昇した。生鮮食品を含めた総合指数は3.5%の上昇だった。

 個別の品目では、コメ類が前年同月より93.8%上昇し、総合指数を0.44%分押し上げた。おにぎり(前年同月比15.8%)や外食のすし(8.3%)も伸びが目立つ。食料品では、国産の豚肉(5.9%)、外食のハンバーグ(6.9%)、コーヒー豆(19.3%)なども大きく値上がりしている。

 民営の家賃も前年同月比で1.8%上昇、家賃全体で総合指数を0.3%分、押し上げている。

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