東京都内のスーパーでは、月に1度のコメの特売に多くの買い物客が訪れていた=2025年2月28日、東京都、井東礁撮影

 総務省が27日に発表した6月の東京都区部(23区)の小売物価統計によると、コシヒカリ5キロは税込み5072円で、前月より102円(2%)高かった。値上がりは14カ月連続。割安な政府備蓄米の流通量が増え、米価全体は下落に向かいつつあるものの、一部の銘柄米の高騰は収まっていない。

 スーパーなど小売店の11~13日の価格を調べた。前年同月と比べると2511円高く、約2倍の値段になっている。

 農水省によると、9~15日に全国のスーパー約1千店で売られたコメ5キロの平均価格は3920円で、約3カ月半ぶりに4千円を切った。政府が3月から入札によって放出してきた備蓄米の流通量が増えた影響とみられる。5月下旬から随意契約による「格安備蓄米」の放出も始まっている。

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