「東北の情報発信・交流拠点」を掲げ、東北の食材を生かした料理を出すレストランのほか、ギャラリーやイベントスペースも併設する「わたす日本橋」（東京都中央区日本橋室町２丁目）が今月、オープン10周年を迎えた。「拠点」があるのは、三井不動産の複合ビル「日本橋三井タワー」2階。東日本大震災の被災地でボランティア活動をした同社の社員の思いが、店誕生のきっかけになった。
同社ソリューション企画室の宮崎さち子さんは、2011年3月11日の震災直後は「かえって迷惑では」と被災地に足が向かなかった。しかし、ボランティア団体の報告会に行ったのを機に夏には被災地へ足が向くように。「支援したい」と思っていたが、被災者から助けられることのほうが多かった、と振り返る。
- 車いすの記者を中学生が介助 避難所の訓練、遠慮を超えて見えたもの
ピンクのかつらをかぶった男…
