【動画】宇都宮駅と那須塩原駅間で停車した新幹線車両=熊倉隆広撮影
17日午前11時24分ごろ、栃木県の東北新幹線宇都宮―那須塩原間で上野発盛岡行きの回送列車(7両編成)に加速できなくなる故障が起き、一時自走できなくなった。列車は約4時間40分後に自走できるようになり、那須塩原駅に到着した。この影響で、東北新幹線は東京―仙台間の上下線で一時運転を見合わせたが、同日午後5時に上下線で運転を再開した。
JR東日本によると、回送列車は新型車両E8系。発生当時、影響で後続の「はやぶさ17号」(乗客682人)と「やまびこ57号」(同480人)が宇都宮―那須塩原間で一時停車した。
JR東は当初、動けなくなった回送車両を移動させるため、はやぶさ17号と連結して動かそうとした。上り列車を横付けし、スロープを使って乗客を移動させ宇都宮駅に運んだという。一方、「やまびこ57号」は線路を引き返して宇都宮駅まで戻った。体調を崩した乗客などはいなかったという。
この車両故障の影響で、東北・山形・秋田新幹線の上下計80本が運休、144本が遅れ、約5万4700人に影響が出た。
18日も東北新幹線の上り1本と山形新幹線の下り2本の運休が決まった。運休するのは「なすの266号」(那須塩原駅午前7時37分発、東京駅同8時44分着)▽「つばさ121号」(東京駅同6時12分発、新庄駅同9時55分着)▽「つばさ129号」(東京駅同8時56分発、山形駅同11時38分着)。