故障を起こした車両と同型式の「E5系」車両=JR東日本提供

 東北新幹線大宮―小山駅間で24日午後、走行中の「E5系」車両の緊急ブレーキが自動で作動するトラブルがあり、JR東日本は26日、連結運転と単独運転を電気的に切り替える装置の故障が原因とみられると発表した。今回、E5系は単独運転中で、昨年から相次いだ「E6系」の連結分離との関連は不明という。

 トラブルを起こしたのは、東京発盛岡行き「やまびこ63号」(10両編成)。埼玉県内を走行中、緊急ブレーキがかかって駅間に停止した。同列車は小山駅で運転を打ち切り、乗客約560人は後続列車に乗り換えた。東京―盛岡駅間は約3時間にわたって運転を見合わせ上下49本が運休し、約6万9千人に影響した。

 JR東によると、連結した際に列車の電気回路を切り替える装置が誤作動。単独運転中なのに、運転台の位置などを決める電気回路が連結状態に切り替わったため、緊急ブレーキが作動したという。連結器や列車先端のカバーは作動していなかった。新幹線の連結運転は1992年の山形新幹線開業から続いているが、同様の故障は過去に例がないという。

 昨年9月と今年3月、走行中…

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