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東京大学の入学式前に写真を撮る新入生ら=2025年4月11日午前9時38分、東京・日本武道館、友永翔大撮影
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 東京大の入学式が11日、東京都千代田区の日本武道館であった。

 東大をはじめ多くの大学が授業料を値上げした今春、学生には物価高や家賃高騰ものしかかる。また東大は、地方出身者や女性進学者の低さでも物議を醸している。

 再来年に創立150年を迎える東大の入学式で、新入生や保護者は何を思うのか。

 理科2類に入った山田桜里(さり)さん(18)は「全国からきた様々な学生と一緒に、レベルの高い教育が受けられることはとても楽しみ。一方で、生活面は不安があります」と話す。

 山田さんは名古屋市出身。東大が地方出身の女子学生を増やす取り組みの一つとして始めた「女子学生向けの住まい支援」を利用し、寮に住む。大学が提携する賃貸住宅や寮に住めば、月額最大3万円の家賃補助を大学から受けられる(最長2年間)。

 「ある程度は助かっている」と山田さんは言うが、物価高を実感しているとも。野菜などが高いため、冷凍食品を買うことが多いという。

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 東大は、今年の学部入学者から授業料を2割高い年64万2960円に引き上げた。それに伴い、世帯年収600万円以下の学生は授業料を免除するなど、経済支援を広げる措置も始めた。

 山田さんは新たな支援の対象…

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