東大の藤井輝夫総長(左)は「学生は地域に出ていろいろ取り組み、場合によってはビジネスの現場で一定期間働いていい。産業界、スタートアップ、NPO、地域のみなさんが一緒になって、人材を育てていきましょう」と呼びかけた=2025年5月8日午後0時20分、東京都江東区有明3丁目、前田伸也撮影

 「デザイン」で東大と東京芸大がコラボ⁉

 アーティストでもある東京芸術大の日比野克彦学長と、東京大の藤井輝夫総長が8日対談し、東大が約70年ぶりにつくる新学部と東京芸大の地域展開プロジェクトの協力構想について語り合った。

 2人は、東京都内であった起業家や投資家、企業、学生らが集う会議のイベントで対談した。

 両大学はキャンパスが近く、学生間の交流はあるという。だが、東京芸大の日比野学長は「授業に行くが、アウェー感があり、イベントで終わっていた」と話す。

 互いの学生がホームと思う場で授業ができないか。その解決を図るために注目したのが、東京芸大が地域を巻き込んでワークショップを展開する、東京都台東区の施設「藝(げい)大(だい)部屋」と、東京大が2027年に既存の学問領域を超えた学びの場として設置する「カレッジ・オブ・デザイン」の接点だ。

 カレッジ・オブ・デザインが…

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