映画館に貼られた「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」の広告=7月19日、東京・新宿

 東宝は9日、今年1~8月に国内で配給した作品の興行収入が1129億円となり、年間ベースで過去最高となったと発表した。アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」や実写の「国宝」が記録的なヒットとなったことが押し上げた。

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 東宝によると、8カ月で興行収入が1千億円を超えたのは最速記録になる。作品別では多い順に、「鬼滅の刃」(7月公開)が299.8億円、「名探偵コナン 隻眼の残像」(4月公開)が146.6億円、「国宝」(6月公開)が124.9億円となっている。

 業界では、興行収入20億円がおおよそのヒットの目安となっている。今年1~8月は東宝の配給作品では、13作品がこの基準を超えた。現在も公開中の作品もあり、今後さらに伸びる見通しだ。

 近年は大型のアニメ作品が興…

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