日本酒をつくるときに出る酒粕(かす)を使った料理を学食で食べてもらおうと、東洋大学の学生たちが独自メニュー3品を開発した。5月に朝霞キャンパス(埼玉県朝霞市)の食堂で一般にも提供する。
同大の理工学部生命工学研究室は、佐藤酒造店(越生町)と連携し、川越キャンパス内に自生する植物の酵母を使った日本酒を研究開発し、「エスティ」ブランドとして販売している。
一方、「エスティ」を醸造する際に4合瓶500本(計360リットル)あたり約100キロ出る酒粕の利用が課題だった。これを有効利用するため、経営学部と食環境科学部の学生らがA~Cの3班に分かれ、昨年10月~今年1月に市場調査や試食会をして開発した。
A班のメニューは「やわらか鶏の照り焼き風」。肉を軟らかくする酒粕の特徴を利用し、鶏肉を漬け込んで焼いた。茶わん蒸しにも、酒粕の香りをほのかにつけた。
B班の「酒粕香る豚しゃぶサラダうどん」は、たれに酒粕を利用。野菜たっぷりのヘルシー料理に仕上げた。
C班は、酒粕を入れた2種類と標準的な2種類の4種類から選べるソースをから揚げにかける「粕から定食」で新しさとボリュームを売りにした。
2月の試食会で、プロジェクトリーダーで経営学部3年の伊藤颯介さん(21)は「キャンパスの異なる2学部でコミュニケーションを取るのが難しかったが、統計分析など学んだことを実践に生かすことができた」と手応えを語った。
5月13~30日の月曜を除く平日、1週ごとに1メニューずつ提供する。1品550円程度(税込み)を想定しているという。