大阪市北区のフェスティバルホールで3日にあった第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会。兵庫代表の東洋大姫路(姫路市)は、大会4日目第2試合(8日午前10時半開始予定)の1回戦で、済美(愛媛)との対戦が決まった。大会は4日に開会式のリハーサル、5日午後4時から開会式がある。
東洋大姫路の渡辺拓雲主将(3年)は予備抽選の結果、49校中21番目にくじを引くことが決まった。
チームメートからの要望は聞いておらず、抽選が始まった直後は、緊張せずに「ぼーっと座っていた」。ただ、順番が近づくにつれて緊張が高まり、「隣に座っていた綾羽(滋賀)の主将に『緊張してきたな』と話しかけちゃいました」と、そわそわし始めた。北川主将とは初対面だったという。
舞台上でくじを引いた。「11―A」とはっきりと声に出すと、ホールは大きくどよめいた。
同じブロックには花巻東(岩手)、智弁和歌山といった強豪校が入っていた。その後、対戦相手となる済美のプレートが隣にかけられると、再び会場がどよめいた。
初戦は1回戦で大会4日目の第2試合にきまった。岡田龍生監督は「2試合目はちょっと暑くなる時ですけど、ちょうどいいんじゃないですかね。4日目なので、しっかりと準備したい」と話す。
兵庫大会の準決勝や決勝では、守備や走塁のミスなどがあったという。渡辺主将は「守備・走塁・バントを100%出来るように徹底しないと、夏は勝てないと監督から聞いてきた。厳しいブロックだからこそ、改めて、見直さなければならない」。初戦までに徹底事項の確認を重ねていくという。
今春の選抜大会では2回戦で敗退し、悔しい思いをした。目標は「日本一」だが、渡辺主将は「先を見てしまうと足をすくわれる。目の前の一戦を全力で戦いたいと思う」と決意を新たにした。