乳飲料メーカー「東海牛乳」(岐阜県神戸町)は5月30日、牛乳の風味に異常があったとして約230万本を自主回収すると発表した。原因は調査中で、健康被害の情報は確認されていないという。
同社によると、回収するのは同月16~27日に製造した牛乳で、賞味期限が30日から6月10日のもの。「味わいらくのう牛乳」や「酪農牛乳」といった商品名の1リットルパックに入った牛乳計230万本。パックの側面に「製造者 東海牛乳株式会社」と記載されている(本巣工場は対象外)。東海・北陸・関西の2府10県で販売されたという。
購入した人から21日以降、「いつもと味が違う」「苦みを感じる」「レンジで温めるとヨーグルト状になった」といった問い合わせが、30日までに約80件寄せられた。同社は製造ラインの見直しや検査をしたが原因は不明で、さらなる調査を外部の検査機関に依頼しているという。
出荷前の検査では異常はなかったというが、保健所の指導に基づき自主回収を決めた。同社の井尾行宏社長は取材に対し、「ご迷惑をおかけし、大変申し訳ない。保健所と相談のうえ、製造過程に問題はないと判断し、製造を再開した」と話した。問い合わせは同社窓口(0120・413・698)。