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演説を聞く有権者ら=2025年9月2日午前10時9分、茨城県東海村、張守男撮影

 茨城県東海村長選は7日投開票される。いずれも無所属で、新顔の元法律事務所事務局長の大名章文氏(69)、4選を目指す現職の山田修氏(64)、新顔で介護福祉士の根本華奈氏(34)の3氏が、村内に立地する日本原子力発電東海第二原発の再稼働などをめぐり舌戦を繰り広げてきた。

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 大名氏は、東海第二原発について「住民合意のない再稼働は認めない。再稼働への暴走をストップさせる」と訴える。そのほか学校給食無償化なども掲げる。2日の第一声では、「脱原発」で知られる村上達也前村長も応援に駆けつけた。

 山田氏は、6月の村議会で、4選をめざす考えを表明すると共に、「再稼働は必要」と初めて明言した。選挙戦でも「原子力と共に歩む必要がある」と訴えている。2日の出陣式には自民や国民民主の国会議員らもマイクを握った。

 根本氏は、告示前日に正式に立候補を表明し、浸透を図ってきた。「住民アンケートと住民投票を行った上で再稼働を検討したい」と主張する。また、有機栽培を推し進めて、小中学校にオーガニック給食を導入することなども訴えている。

 投票は7日午前7時から午後6時まで、村内14カ所で。午後8時から村総合体育館で開票される。1日現在の有権者数は3万1583人。

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日本原子力発電の東海第二原発。奥は東海村のまちなみ=2021年3月17日、茨城県東海村、朝日新聞社ヘリから、遠藤啓生撮影

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