JR東海は19日、東海道新幹線に、グリーン席よりも上質な半個室タイプの座席を設けると発表した。2027年度中の導入を予定しており、デッキ部分を改造して26年秋に登場させる1~2人用個室とともに、プライバシーを確保したい客や外国人旅行客らの利用を想定しているという。
新たなプレミア席は、最新型車両「N700S」のグリーン車(8~10号車)のうち、10号車の一部に設置。現在の13列から17列までの計20席分のスペースに、独立した座席を横一列あたり2席ずつ計6席を配置する。
座席はプライベート感の高い大型バックシェルタイプで、レッグレスト付きのリクライニングシート。通路やグリーン席との間には仕切りが設けられ、利用者は鍵付きの扉で出入りし、専用のWi―Fiや荷物スペースもある。座席の前後に仕切りはなく、座席を転換して対面でも利用できる。
新幹線のプレミア席では、東北新幹線を走る「E5系」や上越、北陸新幹線を走る「E7系」に、ファーストクラスにあたる「グランクラス」が設定されている。