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5日の日経平均株価は一時900円超下落した=2024年4月5日午前、東京証券取引所、東谷晃平撮影

 5日の東京株式市場で日経平均株価は、前日より781円06銭(1・96%)安の3万8992円08銭で取引を終えた。下げ幅は一時、999円まで広がった。3万9千円を下回るのは3月15日以来、約3週間ぶり。前日の米国株式市場で、中東情勢が悪化するとの懸念が高まり、大幅安となった流れを引き継いだ。外国為替市場が円高ドル安に振れたことも響いた。

 4日の米ニューヨーク市場では、イスラエルが実行したとみられるシリアのイラン大使館攻撃を巡り、イランが報復を示唆したとの報道を受け、中東情勢の先行き不安が意識された。原油価格が上昇し、投資家にリスク回避の動きが広がったことで、主要な株式指標は大幅安となった。

 このため、東京株式市場も全面安の展開となった。日経平均への影響が大きい「値がさ株」を中心に売られた。東京外国為替市場の円相場は、円を買ってドルを売る動きが強まり、一時1ドル=150円台後半まで円高が進行。輸出企業の収益を悪化させるとの懸念が強まり、株価の重しとなった。(神山純一)

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