東北電力は22日、東通原発1号機(青森県東通村)の再稼働に向けた安全対策工事について、2024年度中としていた完了時期を延期すると発表した。新たな目標時期を示すのに約1年半掛かるという。
1号機は05年に営業運転を開始。11年の運転停止後、14年に規制委に再稼働へ向けた審査を申請したが、新規制基準に基づく施設の耐震化など安全対策工事に時間を要し、今回で延期は6回目となる。
同社の高野広充副社長らから説明を受けた青森県東通村の畑中稔朗村長は「村に与える影響の大きさを考えてもらいたい。ここが最終という時期を明示してほしい」と強調。同社の樋口康二郎社長は青森県庁で宮下宗一郎知事と面会し、「工事の完了時期を示せるまでに1年半程度かかる」と説明した。(野田佑介、鵜沼照都)