大リーグのヤンキースなどで日米507本塁打を放った松井秀喜さん(51)は、笑顔を交えながらしみじみと言った。
「お子さんたちにとって、本当に夢のような時間になったと思う。数時間ですけど非日常を感じて新たなエネルギーをため込んでくれたのでは」
2日、石川県七尾市で小学生を対象にした野球教室を開いた。
隣には、マリナーズなどで日米通算4367安打を放ち、1月にアジア出身で初めて米野球殿堂に入ったイチローさん(51)がいる。
イチローさんも「松井選手といる時間は気持ちいい」と返した。
プロ野球と大リーグで、日本野球界の一時代を引っ張った2人が、能登で豪華共演した。
松井さんが代表理事を務めるNPO法人「松井55ベースボールファウンデーション」が主催したイベントだ。抽選で選ばれた石川県能登北部および中部在住の小学4~6年生約50人が参加。2人はキャッチボールや打撃、守備などを教えた。
この日の趣旨は、2024年元日に起きた能登半島地震の復興支援だった。野球を通じて子どもたちを笑顔にしたい、能登に元気を届けたい――。
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そんな松井さんの思いに、オリックスに在籍した95年に阪神・淡路大震災を経験しているイチローさんが賛同した。「能登で大変な被害に遭われた方の痛みや苦しみ、悲しみを、どうしても想像する」
「松井選手とできたら一番いい」
イチローさんが復興支援にど…