ともに大リーグなどで活躍した、石川県出身の松井秀喜さん(51)と、特別ゲストで駆けつけたイチローさん(51)。ふたりのレジェンドによる野球教室が2日、石川県七尾市で開かれた。能登地域の小学生55人が参加、驚きと喜びのなかで指導を受けた。
能登半島地震で被災した子どもたちを励ましたい、と松井さんが開いた。石川県内での野球教室は今回が4回目で、能登地域では初の開催。
質問の時間では、「ホームランは何本打っていますか」「遠くに飛ばすにはどうしたらいいですか」「いちばん心に残った試合は」など、子どもたちが次々と問いかけた。「プロ野球選手になっていなかったら何の仕事をしていましたか」との質問には、ふたりとも意表を突かれたというように笑顔を見せていた。
松井さんによる打撃披露では、2本の本塁打が飛び出し、大きな歓声があがった。
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教室の最後で松井さんは「すばらしかったのは元気がよかったこと。野球をもっと好きになってもっと続けてほしい。そのエネルギーがここで少しでも得られたのであればうれしい。まだ地震の影響で不自由な生活をしている人もいるかもしれないけれど、きょうのエネルギーで、また明日からがんばって」、イチローさんは「元気ですごくよかった。野球以前に、あいさつや人の話をしっかり聞くことができるだろうか。それができるチームは強い。きょうは楽しかった。ありがとう」と語りかけた。
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