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架空融資に使われた印章を入れた袋。店舗ごとに保管されていたという=関係者提供(画像の一部を加工しています)
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 預金者名義で無断で作った別口座に不正に融資していた疑いがあるいわき信用組合(福島県いわき市)が、架空融資に使う印章を袋に入れ、本店で保管していたことがわかった。

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 関係者によると、いわき信組の一部の組合員が昨年秋、架空融資の証拠の保全を福島地裁いわき支部に申し立てた。同支部は今年2月、申し立てを認め、同信組本店内の本部に入って検証を実施。架空融資に使われた印章約90本を撮影し、保全の手続きを取った。

 印章は12の店舗ごとにポリエステルの袋に入れられ、保管されていた。印章には口座の名義人や保証人の名前が書かれており、袋には支店名の記載があったという。

 同信組が設置した第三者委員会は、架空融資が組織的に行われたとみて調べている模様だ。

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