新潟県の花角(はなずみ)英世知事は19日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働の可否について、選挙などで県民の意思を確認した後に、国へ回答する考えを表明した。花角知事は賛否を明らかにしていないが、受け入れる場合でも再稼働は選挙などを実施した後の見通しになった。
花角知事は昨年3月、経済産業相から電話で再稼働への理解を要請され、回答を求められている。花角知事はこれまで、再稼働への賛否を表明した上で知事選などで「信を問う」としてきたが、回答の時期は明示していなかった。このため、「信を問う」前に再稼働する可能性もあるとの観測が出ていた。
花角知事はこの日の県議会の代表質問で「県民の意思を確認した後、国からの理解要請に回答することになる」と答弁。終了後の取材には「(これまでは)聞かれなかっただけ。ごく普通だ」と話した。花角知事は来年6月に任期満了を迎える。