東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働が30日、今秋以降に見送られる公算が大きくなった。この日、県は、花角(はなずみ)英世知事が再稼働への賛否を判断する前に必要としていた県民向けの公聴会日程を公表。最終回が8月31日に設定された。政府や東電は、電力需要の高まる今夏までの再稼働を期待していた。
花角知事は再稼働の判断にあたって、まず「議論の材料」が必要と主張。①福島第一原発事故の「三つの検証」②柏崎刈羽原発の運転禁止命令の解除③同原発の安全性確認④事故時の避難を巡る取り組み――で、今月までに出そろった。
その後に「県民の受け止めを見極める」手続きが必要としており、その一つに公聴会を挙げていた。県は30日、この日程を6月29日~8月31日と発表。同意についての判断は事実上、9月以降にずれ込むことになった。
公聴会は5回の予定で、公募…