新潟県の花角(はなずみ)英世知事は3日の定例記者会見で、東京電力柏崎刈羽原発(同県)の再稼働の是非を判断する時期について、10月末以降になると明らかにした。最後の判断材料と位置づける県民意識調査の結果が10月末に判明する見込みで、その結果を分析した上で結論を出したい考えだ。
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福島第一原発事故を起こした東電は柏崎刈羽原発の再稼働をめざしてきたが、地元同意を得られる見通しが立っていなかった。花角知事が判断材料として挙げた取り組みは、この調査以外は終了しており、最終段階を迎えている。
意識調査は原発への多様な意見を把握するのが目的で、1万2千人の県民が対象。設問は11項目で、原発の必要性や安全対策、防災に関する取り組み度合いを尋ねる。3日に調査票を発送し、9月中に中間報告を公表。最終分析は10月末にも発表するという。
12月県議会が軸か
花角知事は2023年5月…