東京電力柏崎刈羽原発。左から5、6、7号機=2023年6月18日午後2時12分、新潟県柏崎市、刈羽村、朝日新聞社機から、岩下毅撮影

 東京電力ホールディングス(HD)は10日、柏崎刈羽原発6号機(新潟県)の原子炉に核燃料を入れる作業を始めた。昨春に燃料を入れ終えた7号機は、テロ対策施設の完成の遅れなどで、数年先まで動かせそうもない。そこで6号機が再稼働の「本命」になりそうだ。ただ、再稼働に欠かせない地元の同意を得られる見通しは立っていない。

 原子力規制委員会がこの日午前11時に承認し、東電は午後1時ごろから作業を開始した。約2週間かけて872体の燃料を入れる予定だ。一連の作業が終わり、必要な点検をクリアすれば、技術的にはいつでも再稼働できるようになる。

 東電は「作業を進める中で課題が見つかれば立ち止まり、必要な対策を講じるなど、ひとつひとつの工程を着実に進めていく」とコメントした。

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