日光杉並木の杉材でつくった和樽(わだる)で熟成させるなど地元の風土にこだわったウイスキーを栃木県小山市の酒蔵が完成させた。製造には杉並木を所有する日光東照宮も協力。価格も特別で、最上級のシングルモルトは1本20万円を超える設定だ。
製造したのは創業約150年の老舗である西堀酒造(西堀和男社長)。柱とする清酒造りに加え、県内で初めてとなるウイスキー蒸留所を3年前に小山市内で稼働させた。
ウイスキー造りのコンセプトは「日本の酒造技術を映した真のジャパニーズウイスキー」。プロジェクトの責任者を務める西堀哲也専務(35)は「(ウイスキー製造の)本場の原料や製法をただまねるのではなく、日本の発酵文化と日本酒造りで培った英知を総動員して、唯一無二のウイスキーを目指した」という。
原料には蔵元ならではの酒米を使用
原料となるモルト(麦芽)は…