プリンシパル昇格を舞台上で伝えられ、ガッツポーズをする栗原ゆうさん=長谷川清徳氏撮影

 バレエの名門、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の来日公演で21日、終演後の舞台上で同団ダンサーの栗原ゆうさん(26)が最高位のプリンシパルに任命された。今秋からの就任となる。

 栗原さんはこの日、東京・上野の東京文化会館で上演された「眠れる森の美女」で主役のオーロラ姫を演じた。長い手足を優雅に大きく動かし、ひとつひとつのポジションを丁寧に美しく決めながら、オーロラ姫の喜びや戸惑いを体いっぱいに表現した。

 上演後のカーテンコールの最中、カルロス・アコスタ芸術監督がマイクを手に舞台に現れ、「ユウをプリンシパルダンサーに」と告げると大きな歓声と拍手が巻き起こった。

 栗原さんは涙をこらえるような表情でアコスタ監督の話を聞いていたが、花束を受け取り、笑顔に。王子役のラクラン・モナハンさんに促されて前に出ると、ダンサーたちを振り返ってガッツポーズ。仲間たちも笑顔で拍手を送っていた。

 栗原さんは2018年、同バ…

共有
Exit mobile version