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粉砕機に剪定枝を運び込む生徒たち=2024年6月26日午後3時2分、京都府宇治市、北川学撮影
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 校内から出た剪定(せんてい)枝を使い、大阪・関西万博の会場に置かれるベンチを作ろう――。京都府宇治市立槇島中学校の生徒たちが、こんな計画に取り組んでいる。6月26日には剪定枝を機械で砕く工程を見守った。

 府内で集めた未利用の間伐材を使って2千基のベンチを作り、万博会場に提供することを精華町のベンチャー企業「エースジャパン」が計画。このプロジェクトを知った生徒会が、自分たちも協力しようと決めた。

 ただ学校の周辺に山林がないため、校内の植木を剪定した枝を活用することに。生徒たちはこの日、用務員が切り落として校庭の隅に集めておいた枝を粉砕機に運び込み、チップになる様子を見学した。

 これまで剪定枝は業者に持ち込み、燃やしてもらっていたという。生徒会長の前川紗輝(さき)さん(15)は「環境問題を考えるだけでなく、直接貢献できることに引かれた。自分たちが手がけたベンチが世界中の人に使われるなんて、一生に一度のこと。絶対に成功させたい」と話す。

 市内の他の小中学校にも呼びかけて、協力の輪を広げる予定だという。(北川学)

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