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香港で2025年5月30日、国際調停院の設立に向けた調印式に出席した中国の王毅・共産党政治局員兼外相=ロイター

 中国の王毅(ワンイー)共産党政治局員兼外相は14日、イランのアラグチ外相、イスラエルのサール外相と相次いで電話で協議した。王氏はイスラエルによるイランの攻撃を非難し、緊張緩和に向けて「建設的な役割を果たす」と改めて表明した。

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 中国外務省によると、王氏はまずアラグチ氏と協議し、「イラン当局者を標的にし、民間人に犠牲者を出した残忍な攻撃に断固反対し、イランが国家主権を守ることを支持する」と述べ、イラン側に寄り添う姿勢を明確にした。

 また、イスラエルがイランの核施設を攻撃したことについては、「危険な前例となり、破滅的な結果をもたらす可能性がある」と非難した。

 サール氏との協議では、イスラエルが国際法に違反してイランを攻撃したと非難。イランの核問題について「国際社会が政治的解決を模索している状況で、このような行動は容認できない」とし、「外交的手段は尽きておらず、平和的解決への希望はまだある」と述べた。

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