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党首討論に臨む自民党の石破茂総裁。左は立憲民主党の野田佳彦代表=2024年10月12日午後1時57分、東京都千代田区の日本記者クラブ、上田幸一撮影

 衆院選公示を15日に控え、与野党の政策論議が熱を帯びてきた。日本記者クラブの12日の党首討論会では、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞が決まったことを受け、安全保障をめぐる議論が白熱。とくに核兵器をめぐる議論では、自民党と他党との立場の違いが浮き彫りになった。

 相手を指名して質問する討論会の前半。立憲民主党の野田佳彦代表は石破茂首相を指名し、議論の口火を切った。

 「昨日、日本被団協がノーベル平和賞を受賞した。日本は唯一の被爆国であり、被爆の悲惨さを語り継ぎ、核廃絶、平和の尊さを発信し続けてきた」

 そして、こうたたみかけた。

 「そんな時に、核共有、核持ち込みを許容するような発言をしている日本のトップでいいのか」

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