ブルーベリーの実を観察して収穫する学生たち=神田さん提供

 「食」を学ぶ大学とあって、女子栄養大には大量調理ができる実習室など特徴的な施設がある。その中の一つが「農園」だ。坂戸キャンパスから徒歩10分程度の場所に、約2400平方メートルの畑を構えている。

 作物を作るのは、「農園体験」の授業を選択した学生たちだ。食品系の仕事に就く学生が多いなか、「食の川上」にあたる農業分野の知識も得られることから、毎年150~200人程度が履修する人気科目となっている。

 学生たちはサツマイモやリーフレタス、インゲンなどを作るグループ(栽培期間はおよそ5月~11月)とダイコンやブロッコリー、キャベツなどを作るグループ(同9~12月)に分かれ、1人あたり2平方メートルの畑を分担して育てていく。決まった授業時間はなく、週1回、空き時間などに世話をしに農園を訪れ、作物の育つ過程や栽培管理などを学ぶ。

■最初は虫が苦手でも…

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