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(左から)桂小文枝、桂枝光、桂三風、桂文枝=2024年8月29日、大阪市北区、岩本修弥撮影

 今秋、四代目桂梅枝(ばいし)を襲名する落語家の桂枝光(しこう)(65)と五代目桂慶枝(けいし)を襲名する桂三風(さんぷう)(63)が8月29日、朝日新聞大阪本社(大阪市北区)を訪れた。

 枝光は「襲名すると、体の細胞まで変わるような感覚。梅は福を招くと言われる。お客さんにたくさんの福を持って帰ってもらえるように噺家(はなしか)として大きく成長したい」、三風は「一生懸命やらせていただいて、創作落語の大作をつくっていけるように頑張っていきたい」とそれぞれ抱負を語った。

 2人は上方落語の大所帯、桂文枝一門。上方落語や一門のさらなる繁栄への願いを込め、今年1月に2人の襲名を発表していた。梅枝は大正時代以来、慶枝は1910(明治43)年以来の名跡復活となる。

 六代桂文枝(81)は弟弟子の枝光について「(以前の)『小つぶ』の名前の時から、可愛くて人気があった。(活動拠点の一つである)北海道でも上方落語を広めてくれている」と評価。弟子の三風には「調子の良い男で、誰とでも友達になれる好かれる人。名前に負けないよう、もう一つ上の段階にいってほしい」とエールを送った。

 枝光は「東京の噺家とお付き合いが増え、江戸落語の面白さも取り入れた落語をしたい」、三風は「『人生』をテーマにした自作の創作落語に挑戦したい」と、今後の意気込みを話した。

 9月27日のなんばグランド花月(同市中央区)を皮切りに、来年4月まで全国各地でダブル襲名披露公演を開く。(岩本修弥)

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