桃太郎と鬼は、一緒に遊園地をつくろうと銀行へ向かいました――。大手銀行が、小学校低学年など、より低年齢の子どもに向けた金融経済教育に力を入れ始めた。親しみをもってもらうため、絵本やゲームなどあの手この手を模索している。
みずほフィナンシャルグループ(FG)は、社員2人が1年半ほど前から絵本づくりに取り組み、完成が近づいている。ストーリーの下敷きは誰もが知る「桃太郎」だ。
原作との違いは、鬼たちが仕事に就いてお金を稼ぐようになれば人間から食べ物を奪わなくなると、桃太郎が気づくという展開だ。鬼とともに鬼ケ島に遊園地をつくろうと銀行からお金を借りて事業を起こす。仕事とお金の役割を理解しやすい物語に仕立て、作画はプロのイラストレーターが担った。
6月9日、この社員2人が東京都渋谷区の小学校で「出前授業」を開き、2年生約30人に読み聞かせをした。
子どもからは驚きの意見が
ある子どもはこんな感想を語…