標本木のそばのエゾヤマザクラ。奥に見えるのは網走市立郷土博物館=2025年5月8日午後0時33分、北海道網走市、神村正史撮影

 北海道網走市にある網走地方気象台は8日、サクラ(エゾヤマザクラ)が開花した、と発表した。昨年よりも10日遅く、平年より2日早い。

 気象庁がサクラを観測する全国58地点で最も遅い開花発表。1月5日に那覇市(ヒカンザクラ)をスタートした桜前線は、4カ月ほどかけて北上し、オホーツクの街にゴールした。

 午前10時ごろ、網走地方気象台の職員が、市内の公園にある標本木に5、6輪以上の花が開いているのを確認した。

 気象台によると、「桜前線」の終着地は、稚内や釧路で迎えることが多い。ただ、今年は積算気温の関係で、道内のほかの観測地点では開花が早まったとみられるという。

 網走が単独で終着地となったのは1993年以来、32年ぶり。

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