横浜FCの桜川ソロモン

 (22日、サッカーJ1 横浜FC1―0ファジアーノ岡山)

 横浜FCのFW桜川ソロモンの記念すべきJ1初得点は泥臭く奪った。

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 後半12分、ゴール前でヘディングシュート。GKがこぼした球を、右足で蹴り込んだ。「チームを勝たせる得点なのがうれしい」とはにかんだ。

 ナイジェリア人の父を持つ。J2ジェフユナイテッド千葉の下部組織で育ち、10代から将来を期待されてきた。191センチの長身を生かしたプレーが持ち味で、年代別の日本代表に選ばれた経験もある。

 課題は調子に波があり、安定感に欠けること。昨季はJ2で37試合に出場したものの先発は5試合のみ。チームはJ1に昇格したが悔しいシーズンだった。

 だから、「今年にかけている部分がある」。プロ6年目での初のJ1挑戦を控え、生活を見直した。小麦を使った製品を控えるグルテンフリーを取り入れ、体重は6キロ減らして約90キロに。寝具を変えて睡眠の質も高めた。「体がキレて、走力が上がった」。古巣との対決となったこの日は、前線からの守備でも貢献した。

 「2桁得点をめざす」と宣言する23歳のストライカー。覚醒の雰囲気を漂わせている。

「選手がよく頑張った」

 四方田監督(浜) 今季初勝利。「後半は追い風になり、攻める時間が増えた。最初の勝利が本当に難しい。選手がよく頑張った」

 木山監督(岡) 「互いにあまりチャンスをつくれず、我慢の試合だった。こういう試合でも勝ち点1を拾うしぶとさを身につけないといけない」

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