桜などバラ科の植物を食い荒らすクビアカツヤカミキリを捕まえるため、堺市が5年計画の対策に乗り出した。かつて日本にいなかった外来種による被害は、市内で確認できただけでも約5千本。「市民ハンター」も募り、駆逐をめざす。
満開にならない桜も
「薬を霧状に、広く幹にまいていきます」
4月24日午後、木々が生い茂る堺市内の公園。大阪府から派遣された職員の説明を、約70人が深刻な表情で聞いていた。
職員の手には、電動の噴霧器。「周りに水路があるような場所では、薬が流れていかないよう気をつけて」と、加えた。
市が開いたこの講習会に参加したのは、自宅に桜や梅の木がある人たち。座学の後で公園に移動し、実地で駆除の方法を学んだ。
参加者の男性(77)は、昨…