北野天満宮で採れた梅の実を、境内で広げる神職や巫女(みこ)ら=2025年6月30日午前10時4分、京都市上京区、新井義顕撮影
梅の名所・北野天満宮(京都市上京区)で6月30日、正月の縁起物「大福(おおふく)梅」にする梅の実の天日干しが始まった。近畿地方は異例の早さで梅雨明けしたため、天満宮によると、作業を6月に始めるのは珍しいという。
北野天満宮で採れた梅の実を、境内で広げる神職や巫女(みこ)ら。6月中に行われたため、境内には茅(ち)の輪(右)が設けられていた=2025年6月30日午前10時14分、京都市上京区、新井義顕撮影
強い日差しが照りつけるなか、神職や巫女(みこ)らが本殿前に集まった。5月下旬に境内の梅の木から収穫し、たるで塩漬けにした実をむしろに並べていった。巫女の堀田優花さんは「境内が梅の香りに包まれるのが、北野天満宮の夏の始まりの合図です」と話す。
北野天満宮で採れた梅の実を、境内で広げる神職や巫女(みこ)ら。梅が広げられると、さわやかな香りが広がった=2025年6月30日午前10時17分、京都市上京区、新井義顕撮影
約2・5トンの実は4週間ほどかけて干しあげ、再び塩をまぶして貯蔵する。正月準備を始める12月13日の事始めから、大福梅として授与する。年の初めに茶などに入れて飲むと無病息災で過ごせるという。
マスク姿で大福梅の土用干しに臨む神職や巫女(みこ)ら=2025年6月30日午前10時4分、京都市上京区、新井義顕撮影
土用干しのため梅を広げたあと、しめ縄が張られた=2025年6月30日午前10時41分、京都市上京区、新井義顕撮影
北野天満宮で採れた梅の実=2025年6月30日午前10時1分、京都市上京区、新井義顕撮影