歌手の森山良子さん(77)が4月29日夜、大阪・関西万博の会場で、国連パビリオンが主催したジャズコンサートに出演した。
森山さんは1970年の大阪万博で住友童話館のテーマソング「小さいタネから」を歌った。「えっと、55年前ですから、一体いくつだったのかっていうことは、みなさん勘定していただければと思うんですけれども」と笑わせた。
今回は、ジャズトランペッターだった父の思い出を語り、本当はジャズシンガーになりたかったと語った。NHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の劇中歌「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」を歌い終えると、「夢がかなった瞬間です」と笑顔を見せた。2曲目は、ジャズピアニストの前田憲男さんアレンジの「聖者の行進」。往年の名プレーヤーたちの楽器演奏を声で再現するスキャットがさえわたり、聴衆の大きな拍手が包んだ。