神奈川県・山根充江さん(84)からの質問
ののちゃん この前の連休、家族で森の中を散歩したよ。
藤原先生 「森林浴」を楽しんだのね。新緑の季節になって気持ちいいよね。
のの パパもリフレッシュできたって喜んでいた。昔の人も楽しんでいたのかな?
先生 実は森林浴はいまから40年以上前の1982年に、林野庁という国の役所のトップが提唱したのが始まりと言われているの。
のの え、昔はなかったということ? ほかの国は?
先生 海外も含めて、今みたいなレジャーとしての森林浴はなかったみたい。日本は国土の約3分の2が森林という世界有数の森林国。世界平均の2倍以上、世界最大の熱帯雨林のアマゾンが有名なブラジルよりも比率が高い。提唱当時の新聞記事をみると、景観にも優れた全国の国有林を開放し、森の香気を浴びて心身を鍛えてほしい、として始まったみたい。海水浴や日光浴、温泉浴になぞらえて森林浴と呼んだんだって。
のの なるほど。森の中の「おふろ」ということね。いまではどのぐらいの人が楽しんでいるの?
先生 昨年の国の世論調査だと、日本の大人の約半分が年に少なくとも1回は楽しんでいる。20人に1人は年13回以上にもなるんだって。景色を楽しむだけでなく、森林の癒やし効果でリフレッシュすることを目的にしているの。英語だと日本語をそのままのアルファベット書きにして「Shinrin-yoku」とか、「Forest Bathing」と言われ、世界的にも広がっているんだって。
ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。[email protected]
のの 人気が出てるんだ。森…