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 日本銀行は31日の金融政策決定会合で、政策金利を維持すると決めた。植田和男総裁は会合後の記者会見で、米経済の減速リスクや、市場の不安定感が和らいできたとの認識を示した。その上で追加利上げは「毎回の決定会合でデータを点検して判断していく」と話し、次回12月会合での利上げに含みをもたせた。

 日銀は、銀行間で短期資金をやり取りする金利(無担保コール翌日物)の誘導目標を0.25%程度に据え置いた。

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会見する日銀の植田和男総裁=2024年10月31日午後、東京都中央区、小林正明撮影

 金融市場では8月上旬、米経済への懸念や日銀の追加利上げの影響を受け、急激な円高株安が進んだ。植田氏は前回9月の会合後、米経済の不透明感に加え、過度な円安が修正されたことで、利上げの判断に「時間的余裕がある」と説明。利上げ時期を慎重に見極める姿勢を示していた。

 植田氏は31日の会見で、こ…

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