若者の県外流出防止などを目的に香川県立大学の新設・拡充を検討している県は9日、有識者や教育関係者らでつくる検討委員会を今夏に立ち上げる方針を示した。県内の高校生や企業を対象に調査を行い、どのような大学や学部が求められるかを検討するという。
池田豊人知事が定例記者会見で明らかにした。すでに企業への聞き取りは始めており、近く高校生へのアンケートも始める。池田知事は「生徒側、企業側のニーズを把握し、既存の大学との役割分担についても検討し、方向性を出していきたい」と述べた。
現時点で想定している学部について問われた池田知事は、県内の私立大学に文科系の学部が多いとの認識を示した上で「エンジニアを中心としたデジタル系の進学先は限られており、検討対象だと思う」と話した。