日産自動車は11日、CFO(最高財務責任者)や北米事業のトップなどを来年1月1日付で交代させる人事を発表した。業績が急速に悪化するなか、役員体制の変更で再建を加速させる狙い。就任から5年が経つ内田誠社長は続投する。
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スティーブン・マーCFOは中国事業のトップに就き、北米事業トップのジェレミー・パパン氏が新たなCFOとなる。収益が悪化している北米事業のトップには、欧州ステランティス幹部のクリスチャン・ムニエ氏が就く。同氏は以前、日産の高級車ブランド「インフィニティ」のトップを務めていた。
日産幹部は「来年春までに大幅に役員体制を入れ替える」としており、人事の刷新によって再建を急ぎたい考えがある。
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