(16日、プロ野球 東北楽天ゴールデンイーグルス5―3広島東洋カープ)
手放しかけた交流戦優勝を、楽天は堅守でたぐり寄せた。
立ち上がり、制球が不安定な松井友飛(ともたか)をバックが支える。四球が絡んで1死一、二塁のピンチを招いた一回と二回は、ともに内野ゴロ併殺で先取点を与えない。逆に二回1死一、三塁の攻撃では太田光の遊ゴロが、二塁で送球を受けた名手・菊池の失策を誘う。優勝へのマジックナンバーを「2」としながら、連日足踏みした際に奪えなかった先取点が転がり込み、チームは呪縛から解き放たれた。
交流戦前まで3連勝すらできなかったチームは何が変わったのか。
- 楽天、2試合で計33失点の惨敗以上に気になること 観客盛況の影で
影のMVPは16試合で先発マスクをかぶり、全13勝を導いた太田と言っていい。それまでは、ほぼ石原彪(つよし)との併用だったが、交流戦で連勝を重ねてスタメンを勝ち取った。
1カード3試合制の短期決戦…