(20日、プロ野球 東北楽天ゴールデンイーグルス8―2埼玉西武ライオンズ)
2―2の八回1死一、二塁から、楽天の石原彪(つよし)が右中間へ決勝の2点二塁打。九回にも適時二塁打を放ち、プロ8年目で初の3安打だ。「うれしいっす。チームが勝てたので良かった」
八回、二塁ベース上で突き上げた右手首に小さな手術跡が残る。一昨年秋にメスを入れたものだ。キャッチボールを再開した時は力が入らず、打撃では右手で押し込めない。「力が入らなくて、もう野球できへんのかな、と」。京都弁で、そうこぼした日もある。
たび重なるけがのため、京都翔英高時代、強打とがっちりした体形から「京都のドカベン」と呼ばれた25歳も過去3年の出場は1試合だけ。だが、監督が交代した今季、2番手捕手の位置づけからチャンスをつかみつつある。2日の日本ハム戦ではプロ初本塁打も記録した。
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成長している点を問われると「まだ勉強中ですけど、(守備で)粘れてきているところ。そこは良くできているかな」。今季の目標に「けがをしない」と掲げ、「勝てる捕手になる」ことを志している。(笠井正基)
今江監督(楽) 「(石原は)一番成長を見せてくれている選手。リードもそうですし、打撃でも活躍してくれるとチームとしては大きい」