東北楽天ゴールデンイーグルスの松井友飛(ともたか)が、12日のオリックス戦の予告先発として発表された。
あの夜以来の先発のチャンスになる。
昨年7月10日のロッテ戦。
当時3年目の右腕にとって、ゾゾマリンスタジアムでの登板は初めてだった。
「風に結構左右される球場だと思うんで、そこは注意したい」
そう初々しく話していた。
しかし、先頭から打者9人に計8安打を浴び、8点を失った。
一死も取れずにノックアウト。この試合だけなら防御率が計算できない屈辱だった。
降板後の三塁側ベンチ。タオルで顔を覆ったまま動けない。
翌日からのファーム落ちを告げられた。
昨シーズンはその後、1試合しか1軍で投げられなかった。
- 楽天・伊藤裕季也、レギュラーへ心技体で勝負 高3夏は控えから躍進
あれから約9カ月。監督も代わり、新しいシーズンを迎えた。
「ゾゾマリンの屈辱」をはね返したのが、チームにとって開幕6戦目となる5日のロッテ戦だ。
先発ヤフーレの緊急降板を受…