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20日の試合前練習に臨んでいた楽天の浅村栄斗

 (20日、プロ野球 東北楽天ゴールデンイーグルス0―1埼玉西武ライオンズ)

 2千安打まで残り2本に迫っていた楽天の浅村栄斗がこの日、今季初めて先発メンバーから外れた。最後まで、その名前が呼ばれることはなかった。

 2015年8月8日から続けてきたパ・リーグ記録の連続試合出場は、1346で途絶えた。

 偉業達成まで残り36本で迎えた今シーズン。

 順調に安打を重ねてきたが、4月26日の試合で死球を受けたのをきっかけに打撃の調子を落とした。その後、自己ワーストの35打席連続無安打を記録した。

 その不名誉な記録は止めたが、状態は上がらず、18日のソフトバンク戦まで3試合続けて無安打。13打席続けて快音が響いていなかった。

 三木肇監督はこの日の試合後、浅村を出場させなかった理由を問われると、前だけを見つめ、言葉を探した。

  • 楽天・浅村栄斗を変えた意識 時に輝き、「真に受け」戸惑った時も

 しかし、言葉はすぐに出てこない。しばし、黙ったあと、ゆっくりと口を開いた。

 「うーん。彼のことを、他のチーム(西武時代)から見ていて、彼と同じチームで(一緒に)させてもらっていることは光栄です。野球人としても、浅村という人としても、すごくリスペクトしています。素晴らしい人格者で、今までも、たくさんのこと乗り越えてきたと思う」

 そんな前提を示した上で、さらに言葉を選んだ。

 「連続試合出場は簡単に言葉でできないと言いますか。ものすごく素晴らしい記録という考えは持っています」

 そして、決断の理由をこう明かした。

 「今後、この球団が新しいス…

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