楽観的な人たちは似たような未来を思い描く――。そんな事実を、神戸大などのチームが、脳活動を可視化する研究で明らかにした。互いの理解や人間関係の構築に役立っている可能性があるという。
成果は米科学アカデミー紀要(https://doi.org/10.1073/pnas.2511101122)に載った。
楽観的な人は、未来の良いことを、悪いことよりも鮮明に思い描くといった特性がある。しかし、それが脳活動としてどう表れるか、詳しくは分かっていなかった。また、社会で人間関係を築きやすいことも報告されているが、思考の特性と、どう関わるのかも明らかではなかった。
チームは、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)をつかった実験で、その解明に挑んだ。脳のある領域が活動すると血流量が増えるが、fMRIはそれに伴う信号変化を検出し、脳活動を画像化することができるからだ。
具体的には、25~44歳の…