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横浜―市和歌山 力投する横浜2番手の奥村頼=滝沢美穂子撮影

(19日、第97回選抜高校野球大会1回戦 横浜4―2市和歌山)

 懐の深さを見せる横浜の継投だった。

 このところ好調なのはエース左腕の奥村頼人。村田浩明監督はそれでも、速球はあるが、やや安定感に不安を残す織田翔希を先発に指名した。「この舞台、1イニング、1球でも高校生はものすごい伸び率を見せる」。右翼で先発した奥村頼が控えていることが大きかった。

 織田が期待に応える。一回、自己最速の152キロを計測するなど三回まで無失点。中盤につかまったが、六回から託された奥村頼がぴしゃりと相手打線を封じた。

 「どんな時でも、出してくれたら責任を感じてしっかり投げたい」と奥村頼。昨秋の明治神宮大会覇者が安定した力で、まず一つ勝ち上がった。

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