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橋幸夫さん=2024年、鬼室黎撮影
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 「いつでも夢を」など数多くのヒット曲で知られ、昭和歌謡界の「御三家」のひとりとして人気を集めた歌手の橋幸夫(はし・ゆきお)さん(本名橋幸男)が4日、肺炎で死去した。82歳だった。所属事務所が5日に発表した。

 通夜は9日午後6時、告別式は10日正午から、東京都文京区小石川3の14の6の浄土宗無量山傳通院で営む。喪主は妻真由美さん。

 1943年、東京都生まれ。作曲家の吉田正さんに師事し、60年に「潮来笠」で歌手デビュー。日本レコード大賞新人賞を受賞した。「いつでも夢を」(吉永小百合さんとのデュエット、62年)と「霧氷」(66年)はそれぞれ日本レコード大賞の大賞を受賞。ほかにも「子連れ狼」(71年)などヒット曲を連発した。

 舟木一夫さん、故・西郷輝彦さんとともに「御三家」と呼ばれ、NHK紅白歌合戦には計19回出場。海外公演も開いたほか、映画「江梨子」(62年)や「恋のメキシカンロック・恋と夢と冒険」(67年)に出演するなど俳優としても活動した。

 加齢による声帯の衰えから2023年5月に歌手活動を引退したが、24年に「声がかれるまで歌いたい」と復帰を宣言。今年5月にアルツハイマー型認知症を患っていることを公表したのちも活動を続けていた。

■吉永小百合さん「『いつでも…

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