大阪府警の機動隊員の会費を横領したとして、府警は14日、第2機動隊の男性巡査長(25)を横領容疑で書類送検し、停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。「ギャンブルの軍資金がほしかった」と供述しているという。
監察室によると、同隊では訓練時の飲料水などの購入のために会費を集めており、巡査長は会計委員補助として口座から出金する役割を担っていたという。巡査長は昨年11~12月、会費を管理している口座から現金9万9千円を引き出して横領した疑いがある。
パチンコ代や食事代に充てていたといい、巡査長は自ら返金したが、通帳の記帳で不審な出金があることが確認され、発覚した。
また、府警は黒山署総務課の男性巡査(36)を傷害容疑で書類送検し、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。
巡査は、旭署直轄警察隊で巡査部長として勤務していた昨年11月、大分県で開かれた「全国豊かな海づくり大会」での警備業務後、宿泊施設で部下の20代男性巡査の肩付近を複数回殴り、打撲を負わせるなどした疑いがある。「普段から勤務態度に不満があった」と話しているという。事案発覚後、階級の降任を申し出たという。
国井栄次・監察室長は「言語道断の行為で、厳正に処分した。再発防止に努める」とのコメントを出した。