次期衆院選の北海道内小選挙区での公明党との協力をめぐり、自民党が道3区(札幌市豊平区など)を軸に検討していることがわかった。調整が付けば、小選挙区で候補を立てず、公明の候補を支援することになる。

 自民関係者によると、今月に入り、党本部の森山裕幹事長から打診があったという。道3区支部長の高木宏寿元復興副大臣は、昨秋の衆院選で落選している。高木氏の事務所は「現時点では何も決まっていない。近く本人(高木氏)が現状を説明する」としている。

 自民は2012年の衆院選から道10区(岩見沢市など)で公明の稲津久氏を支援。公明は他の選挙区で自民候補を支援してきた。昨秋の衆院選で稲津氏が落選し、次期衆院選に立候補しないと表明したため、新たに協力する選挙区を探していた。打診を受け、自民道連は高木氏の地元などと調整を進める。

 道10区の協力では、比例区に回った渡辺孝一氏が比例名簿の順位で優遇された。仮に道3区での協力となれば、高木氏の処遇も検討課題となる。

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